Sibelius騒動。
この夏Sibeliusという譜面を作成するソフトを買いました。
厳密に言うとSibelius Firstというエントリーモデルからアップグレードしたのですが。
音楽をやる人全員に譜面の作成が必要なわけではありません。でも美しく印刷された楽譜を作ることが昔からの夢だった私は、パソコンをはじめたときにすぐに、Cakewalkという譜面を作るソフトを買いました。Win98用でした。結構そのソフトは使い込んだのですが、OSのアップデートやら究極のアップデート(WinからMac)などに取り残され、使えなくなりました。Macになってからはフリーの素晴らしいソフトもあったのですが、M-audioというmidiキーボードを買ったら Sibelius Firstがついてきたので、それを使ってみました。
しかし譜面と言えばFinaleです、昔からいつかFinaleを導入したいと思っていた私にとっては、SibeliusはFinaleと双璧をなす譜面作成ソフトだという認識くらいで、どんなソフトか今ひとつピンと来ていなかったのです。しかし、使ってみるとむちゃくちゃ使いやすいです。で、色々と調べてみると分かったのですが、Finaleは日本で開発されたソフトで、すべての音符やテキストの位置が数字で入力でき、超細かい微調整ができるというソフトで、Sibeliusはもっと感覚的にいい感じに譜面を作れるというソフトみたいでした。明らかに使い心地や、方向性が違うので、どちらかに踏み込んだら、改宗することはままならなくなりそうなので、かなり悩みました。決め手となったのはSibeliusの譜面テンプレートの中に「賛美歌」があったからです。賛美歌のテンプレート使う人もあんまりいないでしょうが、私は使います。むちゃくちゃ使います。それで、細かい説明は省きますが、ブロック歌詞がテンプレートにあるなんてなんて便利なんだろうと思い、Sibeliusにすることに決めました。
さて、ここまでは音楽に興味のない方にはどうでも良い話ですが、ここからが本番です。
で、Sibeliusは正規に購入すると5万いくらするとても高価なソフトです。Photoshop買うくらい勇気がいります。ところが、メーカサイトをいろいろ調べていると、アップグレード版というのがあり、今持っているエントリーモデルのSibelius Firstから1万いくらでアップグレードできることが分かりました。それで、喜び勇んでアップグレード版を買ったのです。ところが届いてインストールしようとすると、シリアルナンバーが合わない…私の勘違いで、アップグレード版ではなくクロスグレード版というのを買わなければだめだったと後で分かりました。
販売店のサイトを確認すると、パッケージを開封したら返品できない規約になっています。返品はできないことを覚悟して、メーカーのサイトにどうすれば正規にアップデートできるのか、どれを購入すれば良いのかを確認するために問い合わせメールをしました。そうしたら、正規にアップデートできるクロスグレード版の紹介とともに、販売店に返品を問い合わせてみて下さい、返品不可だったらメーカーの方から連絡を入れますからという温情あふれる返信が返ってきました。その後販売店に問い合わせたら「返品を受け付けてくれる」とのこと。noririnに叱られずにすみました。
簡単に言えば、間違って買ったものの返品を受け付けてくれたという話なのですが、不良品とかではなく、こちらの不注意で間違えたもの。高い授業料を払うつもりで返品はあきらめていたので、こんなに親切に対応してくれるとは思っていませんでした。
なので、もし皆さんがSibeliusとかPro Toolsとかを買おうと考えているなら(そんな人じゃんぐるの中にいるのか…)AVIDはとても信頼できる会社だと思います。また販売店のイー・フロンティアもとても親切です。イー・フロンティアはゲームとかグラフィック関係のソフトも扱っているので利用される方もあるかもしれませんね。
と言うわけで、Sibeliusが入りました。ガンガン楽譜作ります。どこにそんな暇が…でもやらねば。
せっかくなので、今お気に入りの音楽をはりつけておきます。
最近知ったスウェーリンクというオランダの作曲家の詩篇歌です。有名な詩篇23篇「主は我が牧者」です大草原の小さな家によく出てくるやつです。
日本のプロテスタント教会もこれくらいのクオリティーの音楽が毎週あれば、音楽だけのために礼拝に行きたくなるでしょう。そういう私のような輩がいるから、宗教改革者カルヴァンは教会からオルガンを排除したのだと思うのですが。
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