「私は貝になりたい」を観ました(T_T)

せさみん

2008年10月20日 08:30

 
 普段、映画なんかほとんど見ないのにプレゼントという言葉にひかれて試写会モニターに応募したら、何と当選。「私は貝になりたい」の試写会を観に行きました。正直に言うと、「私は貝になりたい」という映画がどういう映画で誰が出るかも全然知りませんでした。金曜日くらいにググってみたら、思いのほかヘビーな内容の映画だと分かり、知ってたら応募しなかった…とプチ後悔。ひきこもりの若者をコメディータッチで描いた映画か何かだと勝手に想像していたので焦りました。

 と、それほど映画に疎い非常識な私でしたが、行ってよかったです。結論は、夫婦は絶対観るべしです。また結婚していない人も彼氏彼女がいる人は一緒に観て泣くべしだと思います。11月22日公開は、いい夫婦の日。奇しくもということはないでしょう。選んでこの日の公開なのかなと思います。
 
 映画のストーリーはインターネットで詳細に紹介されていますのでこちらからチェックしてください。
 大分の映画情報まるわかり「MOVIE-S!」
 
 戦争が家族を引き裂いてゆくという展開の中で、思わず泣いてしまうシーンが何か所もありました。
 まず中居君演じる清水豊松に召集令状が来るシーンです。町では召集された人を宴会して旗振って送り出すわけですが、それは本心ではありません。お国のためというのは完全なタテマエで、本当は誰も戦争に行きたいなんて思っていなかったんだと思います。特に家族にとってはそうなんだと。召集令状を渡す方もそれが分かっているので、何とも言えないタイミングと表情でそれを渡す。このやり取りがぐっときます。
 そして何と言っても、仲間由紀恵さん演じる豊松の妻が長男と、生まれて間もない娘を連れて巣鴨プリズンに面会に来るシーンは号泣しました。高知から東京まで丸2日くらいかけて、幼児と赤ちゃんを連れて満員の汽車に揺られて行くという時点でその大変さが身にしみて分かります。面会室の金網を挟んでのやりとりには号泣です。家族が一緒にいられるということがどれほど幸せなのか、改めて思わされました。
 
 最後はハッピーエンドではありません。タイトルの「私は貝になりたい」という言葉がすべてだと思います。「そうなるのも仕方がない」とその結論を受け入れるのも一つの考え方だろうし、「それでも人を信じて生きる道がある」と考えるのも一つだと思います。私は、「貝になりたい」という以外の人生の結末もあると信じていますが、それを自分で考えるということが必要なのではないかなと思わされた映画でした。

 ところで、私は試写会というものに行ったことが全くなくて、試写会のルールとかしきたりとかを全く知らなくて驚いたことがたくさんありました。
 まず、映画は始まる前にCMが延々流れるというイメージがあったのですが、今回は席についてもスクリーンは真っ白なままで何も流れていませんでした。もしかして、映写機が調子が悪いと言っていたのでそのせいかもしれませんが。
 それから映画が始まる前にOBSのレポーターの方が映画の説明とか、案内とかしてくれました。そんなのあるんだーとびっくりです。
 それから映画が終わったら監督の挨拶があったのでそれもびっくりしました。舞台挨拶とかってニュースとかで見ることありますが、あれは東京の方だけだと思っていました。でも監督の福沢さんという方は福沢諭吉の孫の孫なんだそうで大分にゆかりの深い方なんだそうです。それで監督が来たのかーと思っていたら、サプライズで主演の中居君が来てました。熊本、鹿児島、宮崎と来て大分に寄ってくれたみたいでご苦労様です。中居君ってすごい人気があるんだということが分かりました。そう言えば試写会に来ていた年齢層は、ティーンエイジャーから団塊の世代まで幅広かったです。中居君目当てでもこういう映画を若い子たちが見るのは大切なことだなと思いました。

 今日のOBSの番組で、また今週のかぼすタイムで中居君のインタビューが流れるそうなのでご覧下さい。
 今回は思わずいい経験ができてよかったなと思います。皆さんもぜひ、試写会モニターに応募してみてはいかがでしょう。芸能人に会えるかも。

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