いのちは一人にひとつづつ。
ビートたけしさんが今回の大震災に関して、雑誌に「二万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できない「一人が死んだ事件が二万件あった」ということだと書いてました。確かに報道では被害者数を伝える必要があるのですが、いのちは一人にひとつづつであることを忘れてはなりません。とても鋭いことばだと思います。
私の場合は牧師という仕事がら葬儀を執り行う立場にあるので、人の死に立ち会う機会は一般の方より多いかもしれません。
先週大切な方が亡くなって、葬儀を執り行いました。
キリスト教式の葬儀は葬儀社の方にお世話になりながら、葬儀の式全体を牧師が執り行います。悲しみの中にあるご遺族とともに、葬儀の準備を行い、大切に葬ってゆくということを心をこめて行います。そういう立場上、よりいっそう、いのちは一人にひとつづつであり、死もひとりに一度ずつであることを思わされます。
葬儀の役目を終えたところでご好意でいただいたシュークリーム。
こういう暖かさや優しさは、故人の暖かさを思い起こさせてくれます。改めていのちのつながりであることを思いながらいただきました。
今夜は最近知ったサラ・ブライトマンさんを。とても素敵な歌手です。iTunesにCDを読み込んだら自動的にクラシックに分類されました。クラシックかどうかは微妙だなと思いますが、ジャンルが何であれ、心に迫る良い音楽。いやされます。
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