手紙を処分しました。
コドモ①の机が来るため、処分週間が続いています。リサイクルプラザに服を持って行ったり、数年間見ていない仕事上の資料をバッサリ捨てたり。そして、聖域なき改革が重要機密文書に及びました。
いやー久しぶりに開きました。懐かしいー。結婚する前、大阪と千葉で遠距離だったnoririnと交わした数百通に及ぶ手紙です。普通に週5通ペースで出していました。少なく見積もっても年間200通×2.5年は出していたはず。500通×80円として40,000円。もちろん、80円で収まらない手紙も多かったし、途中noririnが4カ月ほどアメリカに行ったので、エアメールになった分もあるし、宅急便とかその他もろもろを入れるとざっと見積もっても通信事務費は3年で10万円くらいかかっていただろうと思います。あの頃、インターネットとメールとホワイトプランがあれば、新婚旅行を倍くらい豪華にできる資金が浮いたに違いありません。
もちろん、電話はありました。でもnoririnは寮で取り次いでもらわなければならなかったのでこっちからはかけにくい感じでした。なので、直通のテレホンカードをプレゼントしてうちにかけてもらってました。直通のテレホンカードと言うのは、公衆電話に入れると指定された1つの電話番号に自動的にかかるテレホンカードで、電話代は口座から自動引き落としというすごいものです。あの頃はnoririnと電話したい一心で色んな裏ワザを調べました。そのうち時代はポケベル、そして携帯に。学生だったnoririnの携帯と自分の携帯の両方契約して両方払ってたりしました。あの頃は、同じJフォンなのにローミングとかいうエリア外料金みたいなのが微妙にかかってた記憶があります。でも、なんだかんだ言って結局最後は手紙を書いていました。手紙がお互いにいちばんコミュニケーションが取りやすい手段だったのだと思います。
私とnoririnは婚約するまでに9回しか会わず、婚約してもそんなに会う機会はないまま、多分結婚まで20回くらいしか合わないままだったと思います。遠距離のまま結婚したので仕方ありません。でも、ヘビーな話も、大切な話も、どうでもいい話も全部手紙に書いていたので、会った回数よりもはるかにお互いのことを深く知って結婚できた気がします。
ランダムに開いた手紙の束の中からこんな面白いものが出てきました。
パブと書いてありますが、飲み屋さんではありません。大阪にある
リュータンという中華料理店で、関西中華料理界のドンと呼ばれている程一彦さんのお店です。大阪に出てきた時に一緒に昼ごはんを食べに行った時のレシートです。当時料理の鉄人という番組をやっていて、ちょうど程さんが陳健一さんにタコ対決で勝ったばかりの頃で、番組で作ったチャーハンがメニューに乗っていました。午後2時くらいの中途半端な時間に行ったのですが、程さんが店にいて直接いらっしゃいませと言われたのが忘れられません。
引っ越し人生で、色々なものを処分してきましたが、手紙だけは聖域でした。でも、出会って14年、結婚して10年になります。手紙は大切なものではあるけれど、一緒にいるからいいかと思えるようになりました。noririnも同じ気持ちだったようです。って言うか、コドモが字を読めるようになったので身の危険を感じたということもあります。何通か選んで残そうかとも思ったのですが、結局選べないので一括処分にしました。本当ならば、紙リサイクルになるのかもしれないと思うのですが、さすがに何かの拍子に流出したら困るし、シュレッダーにかけられる量でもないので、可燃物の中に入れさせてもらいました。もう、燃えて煙になっていることでしょう。紙は燃えてしまって、思い出は心の中に変わらず残っています。次は写真を何とかしようと思っています。家のスキャナでフィルムからデジタル化しようかと思っていたのですがあまりものめんどくささにやめました。何とかいい方法はないものか…
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