おでんくんの故郷。
昨日のおでんです。今朝は久々にパンじゃなくて、朝からおでんを食べました。
と、この画像を見てきっと皆さんそれぞれ足りないものを感じるだろうと思います。アレが入っていないと。そのアレはたぶん地域によって違うのだろうと思います。それ以前に、関東の人にとっては「何、この色の薄い汁」と思われるかもしれません。
私は実家の食事がイマイチだったもので、おふくろの味的なものがありません。おでんもそうで、実家でも時々出ていましたがおいしかったという覚えがありません。それで、うちのおでんはコレ!というような確信がないまま、今日までおでんを追い求めてきました。高校卒業してから試行錯誤し続けた20年の結論がこれです。だしは、水に昆布を入れるだけ。味付けは少量の塩とみりん、小さじ一杯ほどの薄口しょうゆ。練りものから出てくる塩分でだしに味がつくので、どんどん投入する調味料の量が減り、今ではほとんど入れないに等しいくらいになりました。
具は、大根、卵、しらたきが必須で、あとは練りものと厚揚げ。大阪に住んでいた時に勧められた牛すじと、千葉に住んでいた時に勧められた、ちくわぶ、はんぺんは結局受け入れられませんでした。と、色々な遍歴をたどってきて大分にやってきた5年前、noririnの実家で食べたおでんになんと、なんと
鶏肉が入っている!ではありませんか。今「えー、ふつうやん」と思った大分育ちさん、他県では鶏肉はあまり入っておりません。
noririnには毎回、「鶏肉入れようよ」と言われます。入れたらどうなるのか説明を求めるのですが、明確な答えは帰ってきません。noririn家では、入れるなら骨付き、あるいはぶつ切り肉だそうです。個人的には練りものの魚介系の味と、鶏のだしが混ざって味が濁るような気がして気が進みません。毎回毎回、おでんを作るたびにそういう話が出て、結局入れられないで終わってしまいます。次回は挑戦しようと、食べ終わった後はいつも思うのですが。これというのも、私のおでんに故郷がないからだと思います。ちなみに、私の生まれた岡山でのおでんのデフォルトが何なのかはいまだ分かりません。給食では「関東煮」という献立名で、味噌で煮たおでんが出ていましたが、あれなんでしょうか。
と、悩みは尽きませんが、おでんのサイドディッシュに最近好評のツナ大根を作りました。
生春巻きがあったので、巻いて食べてみました。
とってもイケます。こういうことには全く躊躇がありませんが、おでんに鶏肉入れるのに何でこんなに悩むのか…
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