雑煮2010年バージョン。

せさみん

2010年01月01日 22:10

 明けましておめでとうございます。
 わが家は今年も食べ物からスタートです。

 おせちは作れません。が、雑煮は作ります。でも、数々のおふくろの味が欠如している私にとって雑煮ほど悩むものはありません。なぜなら、麻婆豆腐とか、オムレツにはある程度の正解や定番があるのですが、雑煮は、どう考えても生まれ育った地域の味がその人の味ということになってしまうからです。オムレツのレシピを議論するのは意味があっても、関東の雑煮と関西の雑煮でどっちがおいしいかというような議論をしても不毛だと思うのです。

 ということで毎年コロコロ変わるわが家の雑煮。noririnはもちろん大分の義母様の雑煮がいいと言います。私が岡山の実家で食べていたのはかぶとかまぼこが入ったシンプルなものでしたが、あまりおいしかった記憶がありません。そんなわけで慣れ親しんだ味に帰って和むはずの雑煮が、わが家では毎年何らかの実験の場となっています。

 ちなみに去年はこんな感じでした。ま、ベーコンはありです。おいしい。
 で、今年は、白い食材だけで作った、白い雑煮です。
 
 このかぶを食べたいがために作りました。
 
かぶ、白菜、もち。そしてかつおと昆布のだし汁にごく少量の塩。おいしい野菜に出会わなければ決して作ろうとは思わなかったであろう、ベジタリアン雑煮です。もう、かぶが入っただし汁には、かぶの香りがします。醤油さえも邪魔だと思えるほどの野菜の風味。そういえば餅も植物。新年早々からだにしみいりました。

 新年の礼拝をして、そうこうしていると昼ご飯に。
 去年(昨日)からの残り物、カレーが登場。おせちはいっさい食べていませんが、いきなりカレー。
 
やっぱりカレーはいつ食べてもおいしいです。

 さて、明日は義父母様のところに新年のご挨拶、およばれに参ります。
 楽しみは「ちんからいれ」という食べ物。
煮干しとごぼうとにんじんを炒めたきんぴらみたいな料理なのですが、くせになるおいしさです。野菜はきんぴらよりも大きめに切ります。煮干しは何とか(名前を忘れてしまいました…)というちょっと大きめのやつがいいとのことです。義父母様は蒲江の出身なので蒲江の郷土料理ではないかと想像しますが、いまだ真偽のほどは分かりません。

 今朝の朝日新聞に、美味しんぼの原作者雁屋哲さんが、美味しんぼの「日本味めぐり」で最初に大分を選んだ時の色々なエピソードが載っていました。私も漫画の方は読んだのですが、かなり詳細な取材だったのだろうと思います。関アジ関サバ城下がれいというようなメジャーなものだけではなく、頭料理や、鶏めし、そして「エソという魚をミンチにして揚げた」すり身に至るまで出てました。雁屋さんは三隅川のすっぽんを絶賛していましたが、安心院以外にもすっぽんがあるとは知りませんでした。大分の食の奥深さを改めて感じました。今年も色々な大分名産を食べてみたいと思いました。

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