油のアイデンティティ。
noririnが「これおかしくない?」と持ってきた油。何かがおかしい。これって時代がそうさせたのか?ポストモダンの生き残りか?などと考えさせられます。
油っこくないことを強烈にアピールしたい油って…個人的には肉は「脂」っこくない方が好きですが、油が油っこくなくなったらそれは油なのかと思います?油は油なのだ。あっさりしていてもカロリー爆発なのだ。脂質はエネルギーなのだ!だまされないぞ―――と。
油はカロリーが多いので悪者扱いされがちですが、上手に使うとおいしさをアップさせられるのです。くしくも
四季の味夏号にも油の特集がありましが、ホント、色々と使えます。
オススメは、レタスの湯引き。四季の味でも紹介されていますが、私が最初に見たのは周富徳さんの料理本で見たものです。中国では普通の料理なのかもしれません。作ってみて食べてみると驚きの美味です。レタスを大量にもらって、生では食べきれないという贅沢な悩みを持つ方はぜひ一度挑戦してみて下さい。かさが減ってモリモリ食べられます。
作り方は、沸騰したお湯に油をと塩を小さじ一杯ずつくらい投入。もう一度沸いたら、そこに大きめにちぎったレタスを入れて、さっとゆで、すぐに引き上げ、軽く水気を拭きとるだけ。ごま油と醤油を混ぜたたれをかけていただきます。(マヨネーズとかをかけるとくどいのでご注意を)生とは違うレタスのおいしさに出会える一品です。
ところで、食用油はほとんどが輸入品です。植物油の国内自給率は2パーセント。ラード等の動物性油脂を入れても13パーセントしかありません。食はなるべく、地産地消費で行きたいと思いつつも油だけは輸入品を買わざるを得ません。国内産の油は庶民には手が出ないほどの高価なものなのです。菜種油やごま油は昔から作っていたのでしょうが、もともと油を大量に食べる文化じゃないから油なのに油っこくないという自己否定がプラスに受け取られるのだろうと思ったりもしました(^.^)
それより、夜中の台所に光る怪しい物体。
時々この風景を見ますが、シフォンケーキです。何でこんな危ういバランスにしているのか分からないけど。焼けたシフォンケーキを型抜きする時にいつもこうやっています。私は作らないので何がどういう理屈でひっくり返しているのか知りません。そう言えばシフォンケーキもバターじゃなくてサラダ油で作っていますね。個人的には、あんなフワフワのケーキよりも、バターと砂糖と粉がたっぷり入ったパウンドケーキの方が好きです。それにしても、ついツンと押してみたくなるのは人間の性かなぁ…
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