黒と白

せさみん

2007年04月13日 00:39

 夕方台所に行ってみると、昨日買って来たほうれん草が大量にゆであがってました。妻の仕業です。「何で半分だけにしないんだよー」と思いましたが後の祭り。妊婦になり食欲が増進しているので、量の感覚が麻痺しているに違いありません一つの味だと飽きるので、白あえとごま和えを作ってみました。家庭用料理本の名著、野崎洋光さんの「美味しい方程式」には、白あえの隠し味には生クリームって書いてあります。一度入れてみたらそれはそれは美味しかったのですが、そんな高級食材は常備しておりません。ゴマすってだしで伸ばして牛乳をちょびっと入れました。ごまあえの方はだしとしょうゆと砂糖に大量の黒ごまをすってかけました。
どっちも美味で、コドモたちもパクパク食べ、結局ほとんどなくなりました。こういう場合、全部ゆでた妻の判断が正しかったと考えていいのかどうか…

 ところで日本人はあまり意識しないかもしれませんが、黒・白というのは人種差別を思い起こす言葉です。白あえ・ごま和えからむりやり話を持ってきたようで恐縮なのですが、実は今日久しぶりにポールマッカートニーのCDをかけていたら、「Ebony and Ivory」って曲が流れて来まして、ふとそのことを思い出したのです。スティービーワンダーと競演、競作し、白人と有色人種の調和を訴えた名曲です。
 もう一つ「欧米経由で入ってきた日本のプロテスタントのキリスト教の中には白人文化至上主義があるのではないか」という指摘されていたことが気になっていたということ。日本のプロテスタント教会は多かれ少なかれ、無意識のうちに(無意識ということ自体が問題ですが)白人文化と信仰を混同し、セットにして宣教(布教)してきたという面は否めないなと思います。そのくせ、ブラックゴスペルは平気で歌ってしまう軽薄さ…。自省しなければと思います。

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