今年最後の読み聴かせボランティア。
今日は幼稚園の卒園式でした。が、朝、小学校の読み聞かせのボランティアがあり、まず小学校へ。
五年生のクラスでしたが反応が超よくて楽しかったです。
小学生は一年生から六年生まであるのですが基本的に選ぶ本は半分くらいかぶっています。同じクラスに二回行く時にはもちろん違う本にするのですが、それ以外はだいたい同じ絵本を読みます。今年毎回読んだのはイエラ・マリさんの「木のうた」。これは何年生でも見入ってしまう本です。イエラ・マリさんは「あかいふうせん」も素敵ですがこちらも引き込まれる美しさです。
それから、もう一冊は「あくたれラルフのたんじょうび」。これも何度読んでも楽しい絵本です。特に登場するセイラとラルフの家のファンキーすぎるインテリアがたまりません。壁紙の柄であるとか、テーブルの足であるとか、壁の絵であるとか、ストーリーの本編だけではなく、そういうディティールが楽しめる絵本です。
色々と読みたい絵本はあるのですが、いつもはじめて会う子どもたちにはこれを読みたいというものを厳選すると同じものを結果的に選んでしまうということになります。つまり根っからの絵本好きなのだと思います。
春のこぐま社のセールでにしまきかやこさんのデビュー作「ボタンのくに」が出ていたので注文しました。けっこう字が多くて長い絵本です。でも面白いです。それに色が何とも言えず美しいです。美術のことは全く分からないのですが、背景などにでてくる明るいグレーのような色がそれはそれはきれいな色で、こういう色ってどうやって作るんだろうと本当に不思議になります。
また「ボタンのくに」は特に裁縫が好きな人にはたまらない絵本だと思います。我が家では女の子二人が一度読み聴かせただけではまってしまい、何度も何度もリクエストが来ます。「わたしのワンピース」も洋服のファンタジーだし、「あいうえおはよう」はちくちく縫って作られた絵本だし、ふだん裁縫とは無縁の私にとってはにしまきかやこさんのワールドはとても刺激的です。
そんなわけで絵本は心が和みます。思春期に入りかけた小学校高学年の子どもたちが目を輝かせて食い入るように見て、笑ってくれます。被災地にも絵本があったらいいのになと思います。幼稚園や学校が避難所になっていたら絵本を見るようなことができるのかなと思います。食べ物飲み物、燃料も大切で、それは最優先なのですが、それと同時に心を満たすものを届けられたらと思います。
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