読み聞かせ。元永定正さん。
今日は久々の読み聞かせで小学校へ行ってきました。
今日のラインナップ。
一年生のクラスで、「しげちゃん」を軸にちょっとボリューム感のある選本になりました。運動会も終わって落ち着いた環境の中しっかり聞いてくれました。九月二一日に出たばかりの谷川俊太郎さん・元永定正さんの「おはなししましょう」は初読みでしたが、食いつきがとてもよかったし、何より読みやすい本でした。
元永さんが先日亡くなったのですが、「おはなししましょう」は最後の作品かもしれません。そう思うと感慨深いです。
最近作詞家の「ジェリー・リーバー」という方が亡くなって音楽番組は、どこも追悼特集を組んでいます。私はジェリー・リーバーという名前は知らなかったのですが、スタンド・バイミーやプレスリーの曲など、名曲の歌詞をたくさん書いている人で、特集をやるとスタンダード曲がいっぱいかかるという感じになります。で、それを聞きながら、元永さん追悼で、読み聞かせを全部元永定正特集にしようかと、思ったのですが、自重しました。 「もこもこ」「もけらもけら」「カニツンツン」って読んだら楽しいだろうけど。
さて、訃報を聞いてから急いで買った元永さんの本。ぱぴぷぺぽ。
これは完全な買いそびれでずっと欲しかったので、手に入って嬉しかったです。
「ちんろろきしし」は元永さん自身のあとがきを読むと結構自信作っぽいです。長いので読み聞かせは無理ですが、ひとりで読んで楽しんでいます。そしてまどみちおさんの詩に絵をつけた「うめぼしリモコン」も捨てがたい名作。これは詩もおもしろいです。
長新太さんが亡くなり、元永定正さんも亡くなって、絵本の世界で「わけわかんないもの」を描く方がいなくなるのが残念です。大人には分からなくても子どもが大喜びするこういう絵本を描く方がまた出てこないかなあと、追悼に加え、ちょっと欲張りな気持ちにもなっています。
そうそう、「しげちゃん」は女優の室井滋さんの絵本なのですがとても心にしみます。大人にもいい絵本です。どこの本屋さんにも置いてあるのでもし気になった方はぜひ手に取ってみられることをお勧めします。
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