受難週です。
キリスト教のカレンダーでは受難週という期間に入ります。受難週というのは十字架にかけられたキリストの苦しみを心に留め、そのことによって救われたことを感謝する気持ちで過ごす一週間です。受難週が終わると来週の日曜日が復活祭(イースター)になります。カトリックでは受難週を含む受難節という40日間は、断食をする日があったり、自分で決めた節制を実行したりするそうです。うちはプロテスタントなのでそういう定めはありませんが、やはり、十字架のキリストのことを思うと、贅沢したり、遊びに行ったりするような気持ちにはならないものです。
キリスト教では「人間が神に対して罪を犯し、その刑罰をイエス・キリストが身代わりに受けるために十字架にかかり、その結果人間は永遠のいのちをもらって天国に行ける」と説明します。こういう話をすると、納得して下さる方もあれば、「そんなうまい話ありえない」とおっしゃる方もあります。罪を犯してきたことを自覚し、このありえないようなうまい話を疑いもなく信じて、イエス・キリストの十字架による救いを人生の基盤に置いている人たちがキリスト教の信徒です。
教会の礼拝では十字架について書かれてある聖書の箇所が開かれ、そこから説教(叱ることではありません、聖書のお話をすることです)を行いました。信徒とは言え十字架を人生の基盤に置いている割には、日常生活の忙しさの中で自分中心の生活になりがちです。毎年めぐってくる受難週ですが、自分の信仰を見直し、信仰が生活に反映されているかどうかを自己吟味する大切な時なのです。
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