プッテとトトロ

せさみん

2008年11月08日 09:26

 コドモ①が小学校の健康診断に行ってきました。親は子どもたちが検診をしている間絵本についての講演会を聞いたみたいでなかなかいい話だったみたいです。もっとも、周りのお母さんたちはそれほど興味がないらしく退屈そうに聞いていたそうで、もったいないなーと思います。

 その時紹介されたいくつかの本の中で講師のおばあちゃん先生(すみません名前は失念)が「情緒安定にいい」と勧めていたのが「ブルーベリー森でのプッテのぼうけん」です。noririnがたまったアマゾンか楽天か何かのポイントで買ってきてくれました。
 私は読んだ記憶がなかったのですが、これがとっても素晴らしい本です。作家はスウェーデンのエルサ・ベスコフさん。北欧の香り漂う素敵な絵と、おのでらゆりこさんの素敵な翻訳に大人もはまること間違いなしの本です。
 

 この絵本は面白いところがたくさんあるのですが、個人的にツボなのは、こけもものおかあさんがハリセンボンの近藤さんによく似ているということと、ブルーベリーとこけももを入れるかごが、ペーターさんのところでブルーベリー摘みをする時のカゴと同じなことです。
 そして誰もが気になると思いますが、ほぼ毎ページにわたって端っこに描かれている虫とかいも虫とか爬虫類とか。これが超リアルなのですが不思議なくらい画面にはまっていて楽しくなります。だって表紙からしてクモの巣。これを見ているとトトロの「さんぽ」を思い出します。「さんぽ」が流れている画面で、下の方にクモとかカエルとかがゴソゴソしているのが何だかプッテの森に重なる感じです。

 ところでこの本の日本語版の初版が1977年です。今から30年も前。私がまだ小学生になっていない時。あの頃ブルーベリーなんてしゃれたベリーは身近にはありませんでした。今でこそ普通にブルーベリー食べますが、当時絵本を読んでもらった子どもたちはブルーベリーもこけもももおとぎの国の木の実だと思ったに違いありません。それにしても本当に楽しい絵本です。結構長い絵本ですが、5歳児くらいなら十分聞けると思います。絵本を聞き慣れた子なら3歳児でも最後までかぶりつきで見るだろうと思います。

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