2007年04月16日

賢い人、愚かな人

 昨日の日曜日の礼拝では「知者になりたい人は愚かになりなさい」と書かれている聖書の箇所からお話しました。矛盾しているようですが、一言で言うと、神様の知恵と人間世界の知恵は違いますよという話です。

  考えること、知ることは大切なこと。キリスト教は考えたり知ったりするための材料にこと欠くことはありません。よく話を聞いて、聖書をよく読めば納得できることもたくさんあるはず。全くわけの分からんものを頭ごなしに信じろっていう宗教ではありません。ただし十字架とか復活だとか大切な教えは人間の知識をはるかに超えた神様の知恵に属していて、それだけは理解するという作業ではなくて、信じるという心の働きになります。この部分が、信仰です。逆にそういう信仰の部分がないと宗教じゃないですもんね。
 もっとも、本当に賢い人は人間の知識や経験に限界があり、それ以上の何ものかがあることを無意識のうちに知っているものです。大学時代、クラブの後輩(工学部)とこんな話をしていたら、やはり彼も科学じゃ分からないことって多いですよ…とこぼしていたことを思い出しました。今分かっている知識を出発点にするよりも、人間を超えた無限のものがあるというところを出発点にして科学する方が、より深い真理に到達できたり、新しい事実を発見できる可能性があるのではないかと思います。

 そういうわけで神学を研究してものすごい知識のある学者であっても、信仰がなければ救いとか天国とかにはまったく縁がありません。逆に学校に行ったこともないし難しいことは分からんっていう人でも、単純に神様を信じれば天国に行けますよというのがキリスト教の面白いところ、そして神様の平等なところです。


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Posted by せさみん at 09:03│Comments(0)聖書
 
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